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Valve、SteamOS 3.9.5の安定版アップデートを全ユーザーに公開
Valveは2026年10月23日、SteamOS 3.9.5を全ユーザー向けにリリースし、「SteamOS 3.9」と題したSteamのニュース投稿で安定版チャンネルへの配信を発表しました。リリースノートでは、前回の安定版SteamOS 3.8からのすべての変更を取り上げています。刷新されたデスクトップ環境やカーネルの更新から、Steam Deck、Steam Machine、Steam Frame、Legion Go 2、IntelおよびAMD製ハードウェアに関する修正までが含まれます。
プラットフォームとデスクトップ環境の変更点
SteamOS 3.9では、Arch Linuxのベースが更新され、デスクトップモードのKDE Plasmaが6.4.3から6.7.3にアップデートされました。デスクトップ環境の変更について詳しく知りたいユーザー向けに、リリースノートではKDEによるPlasma 6.5、6.6、6.7の発表が案内されています。また、特定のマザーボードとの互換性向上を目的にブートローダーが更新され、セキュリティと安定性に関するアップデートも含まれています。
ワイヤレス関連では、デフォルトのWi-Fiバックエンドがwpa_supplicantに変更されました。Valveによると、この変更によりさまざまなWi-Fiネットワークとの互換性が向上します。Valveはwpa_supplicantを強化し、スリープからの復帰時にWi-Fiへ素早く再接続できるようにしました。この機能は、これまでiwdバックエンドでのみ利用できました。また、別の修正により、非公開のWi-Fiネットワークへの初回接続に失敗するバグが解消されました。さらにリリースノートでは、音声を再生していないときのSteam Deckのアイドル時消費電力が改善したことも報告されています。
主要な変更点には、デスクトップモードに関する3項目も含まれています。設定からロック画面を明示的に有効にできるようになりましたが、デフォルトでは引き続き無効です。システムユーザーでRDP経由でデスクトップモードにログインする際の問題が修正されました。また、タイムゾーンを変更すると再起動するまでデスクトップモードに切り替えられなくなるバグも解消されています。
ハードウェアとデバイスの修正
Steam Machineには、特定の状況を対象とした複数の修正が適用されました。外部ディスプレイを接続せずにシステムを起動した場合でも、Steam Remote Playが正常に動作するようになりました。また、適用に失敗することがあったファームウェアアップデートの問題が修正され、Steam MachineからSteam Frameへストリーミングする際に、フレームレート制限機能がVRタイトルに誤って適用されることもなくなりました。さらに、Steam Machineでスリープから復帰した際にSTAR WARS: Galactic Racerのパフォーマンスが低下する問題が修正され、Steam Frameワイヤレスアダプターのサポートも改善されたとリリースノートに記載されています。
Legion Go 2では、Forza Horizon 6の起動時にシステムがクラッシュする問題が修正され、明るさ調整の暫定サポートが追加されました。また、ELDEN RINGやDARK SOULS IIIなど一部のゲームが、新しいPanther Lake世代のIntel CPUで起動しない問題が解消されています。Intel PTL+搭載デバイスで発生していた起動画面の表示崩れも修正されました。
RDNA1またはRDNA2ベースの専用GPUを搭載したシステムでは、スリープと復帰に関する問題が修正されました。また、一部のASUS製デバイスでスリープから復帰した後にファンの回転速度が過剰に上がるファームウェアの問題に対し、回避策が適用されています。さらに、マルチモニター環境で特定のモニターをホットプラグ接続した際の音声の問題と、The Crew MotorfestでGPUエラーが発生する可能性がある問題も修正されました。
ゲームモードとフレームレートの修正
VRRが有効なときに「フレームレート制限を無効にする」切り替えが機能しない問題が修正されました。また、特定の外部ディスプレイでフレームレート制限を設定すると、意図した値より低いフレームレートになる問題も解消されています。さらに、ゲームモードでランチャーのウィンドウを誤ってドラッグして移動した場合に入力ができなくなる問題も修正されました。
カーネル、休止状態、開発者向けの変更
LinuxカーネルはLinux 7.2をベースに更新されました。Valveは休止状態の暫定サポートを追加しましたが、リリースノートによると、現時点ではゲームモードのUIから利用できず、未解決のドライバーバグがあるためSteam Deckでも有効になっていません。カーネルの休止状態サポートも強化され、休止要求を中断できるようになりました。また、Valveはさまざまなドライバーの問題を修正しました。
さまざまなスクリプトとパッケージの名前がsteamos-からholo-に変更され、適切な場合には旧名のエイリアスも用意されました。virtio-gpuとvenusを介して、グラフィックスアクセラレーションを有効にした仮想マシンのゲストとしてSteamOSを実行するサポートが改善され、同梱のrenderdocも更新されました。Android binder IPCのサポートが再導入されました。同日に公開されたSteamOS 3.9.5ベータ版のリリースノートで、Valveはこの変更について、今度こそ「本当に」再導入したと説明しています。
3.9系列は、Valveが2026年10月上旬に3.9.3および3.9.4のベータ版をベータチャンネルとプレビューチャンネルに公開した後、安定版に移行しました。3.9.4ベータ版のリリースノートには、以前の3.9ビルドで発生した回帰への修正が記載されています。具体的には、ディスプレイとゲームの解像度がより高くてもスクリーンショットが720pで撮影される問題や、A Plague Tale: InnocenceなどのアプリがSteamのロード画面の背後で実行される問題が挙げられています。このベータ版では、感度の高いイヤホンを接続した際に3.5mm出力で発生する音声のクリックノイズも軽減され、秘密鍵の安全性に問題がある一部の認証局の証明書が失効されました。3.9.5ベータ版のリリースノートでは、アイドル時消費電力の改善、セキュリティと安定性に関するアップデート、binder IPCの変更が新たに追加された項目として紹介されていました。
安定版のリリースノート全文は、Steam上のSteam Deckニュースページで公開されています。またValveは、3.9.4ベータ版からアップグレードするユーザーに対し、そのビルドからの変更点のみをまとめた別ページを案内しました。











